2009年9月24日

カラスの襲撃

市役所から引き取った白黒長毛のマリリン君に里親希望者が現れました。

まつりつくばの私たちのテントに遊びに来て下さったご家族です。

小学校6年生のご長男もお母様も、マリリンの写真を気に入って下さって、

交渉の末、9月13日に、マリリン君のお届けとトライアルをすることになりました。

そこはかすみがうら市のお寺さんです。

マリリンのほかにトムキャットがもう1匹欲しい、との連絡を受け、

懇意にしているボランティアさんも、何匹かの写真を準備して同乗し、いっしょに出かけました。





土浦を出るまではよかったのですが、ついおしゃべりに夢中になり、こちらは地図も読めず

ナビもないポンコツ車で出かけたために、道に迷ってしまいました。



細い山道をぐるぐる...

と、私たちの行く手に、数十羽のカラスの群れがいっせいに現れ急降下してきました。

カラスの群れの先端を駆けて行くのは1匹の痩せた黒っぽい猫です。



わああ!と叫んで車を停め、私たちは車を降り、猫の駆け降りて行った崖下を見つめました。

カラスからは逃れたようです。




暗い気持ちで再び車に乗りこみました。

ものの30mも進まぬうちに、またカラスが5~6羽車道に急降下しました。

何かをついばんでいるようにも見えます。


私たちの車に驚いて飛び去ったカラスたち。

道に転がっていたのは、まだ目のあかない仔猫でした。

キジトラで、お腹をすかせて鳴いています。



傷も見当たらず、とてもきれいな状態でした。

お母さんに育てられると、こうもきれいに舐めてもらえるのかと見とれてしまうような

美しさでした。

数秒でも遅かったら...とぞっとします。

ボランティア友達が仔猫をタオルでそっとくるみ、抱き上げました。






先ほど見かけた痩せた親猫が育てていた仔猫でしょうか。

猫の一家は、住処をカラスに襲撃されたのかもしれません。

母猫が哀れです。

きっと兄弟たちもどこかにいるかもしれないと、私たちは歩きまわって探しました。

牛小屋のなか。

墓地のなか。

民家はほとんどない山のなかの道。






でも、見つかりませんでした。










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