フリマの会場と、白い犬がうろつく場所は、車で5分しか離れていません。
フリマがひけたあと、もしかして保護できるかもしれないなと、
念のためにリードとフードを車に入れて持参していたのですが、
とりころさんにそのことをお話しすると、
「じゃあ行ってみましょう」と明るい声で、お疲れのところ、保護におつきあい頂けることになりました。
とりころさんもご主人様もお若くてアウトドア派、朝晩のワンコの散歩で1時間は走るそうです。
「いくら走っても疲れない」あ~うらやましい...
Kさんの日々の餌付けの成果でしょう、建物の陰に、いましたいました、穏やかに寝そべる白い犬が。
とりころさんは、ひょいと首輪にリードを付けてしまいました。
あっという間に!はやわざです。
でも犬は、引っ張ってもなかなか動こうとしません。
相手の性格もまだよくわからない、いきなり噛みつくかもしれない、
どうしよう...車はフリマの売れ残りで一杯!
助手席にしか乗せられない、でも
車の運転をしている間に隣からカプリだと困るし...
それに、まずは検査とワクチンとノミダニ駆除です。
譲渡をするにせよ預かるにせよ、それは必須なので、やっぱり病院だ!
獣医さんは目と鼻の先です。
なんとかそこまでワンコを引っ張って、連れていかなくては!
そこで、びくつくワンコを騙し騙し、走らせました。
とりころさんがリードを引き、おかめがフードをちらつかせて前を走り、
うまく誘導して10分後に動物病院へ辿り着いたときには、ほっとして座り込みそうになってしまいました。
穏やかな目をした白い犬は、とても元気です。
おかめの家でご飯をもりもり食べ、朝に晩にお散歩をし(しっぽを振り振り)、「おすわり」もできます。
フィラリアが弱陽性でした。(薬を飲んでいれば2年後には治るそうです。)
お外で飼われていたのでしょう。
首輪は茶色です。もともと赤かったかも、という古さです。
(がりがりにやせてしまったせいか、すっかりゆるくなっています。)
鑑札はありません。
どこから来たのだろう。迷い犬か、捨て犬か。
迷い犬だとしたら、前の飼い主さんは見つかるだろうか。
探してくれているだろうか。
あきらめてしまっただろうか。
どこに連絡をすればよいか、ご存じなのだろうか。
「いなくなった」と市役所に問い合わせても、「県に訊いてください」の答えしか返らないなんて。
なぜ、つくば市の犬猫情報が市で管理できないのか。
1匹でも多くを家に帰そうと思えば、市町村単位で取り組まねばならないはずだ。
県に1か所?
情報のすべてをそこで管理?
県民すべてがネットを使えるわけではない。
車を持っているわけではない。
すべての県民が、遠い笠間のセンターに探しに行く手段を持つわけではない。
「どこにでもいる、なんでもない犬」と言われるタイプですが、探している家族にとっては
かけがえのない存在のはずです。
穏やかな目をしていて、お散歩でも引っ張らないし、避妊手術もしてありました。
こんな子たちを家に帰すには、いなくなって探す側、保護した側双方による、相当きめ細やかな
情報提供と、そのマッチングが必要のはずです。
段階的に民間にその機能を移行していくにせよ、最初はやはり行政が核にならなければならない、
と思います。
迷い犬猫が家に帰れるシステムを早急に作ってほしい。
たとえばお隣の市では「迷子札」を配布する試みが始まっているそうです。
(つくば市で同時にこれを採用できなかったことは残念でした。)
おかめ
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