2010年1月6日
金剛寺へ初詣
夏から秋にかけ、おかめの家にマリリンという子猫がいました。
写真のようにむっちりと太っていて、何とも可愛いオス猫ちゃんです。
マリリンは、市役所の保管場所からセンターへ送られる寸前に、推進員のMMさんのご協力で引き出してきた猫たちの1匹です。
まだ離乳前の、ミルクやりが必要な生まれたてでした。
じゃみさんとおかめで交代で育てました。
可愛い猫ちゃんです。
***
ところがあのとき一緒にいた子猫が真菌にかかっていたことがあとになってわかりました。
真菌は人畜共通感染症です。
子猫の世話をした私たちボランティアに広く感染しました。
じゃみさん、彦にゃんさん、山猫、おかめ。
マリリンの兄弟を引き取って里親探しに協力して下さった市内のボランティアさんたち。
そしてそのご家族。
みな一斉に罹患して病院へ通いました。
ちょうど、お盆の頃です。
病院はお休みで、痒みは激しくて、どうしようもなかったことを覚えています。
それよりも、お手伝いをして頂いたことで、ほかの方にご迷惑をかけてしまったことが、
たいへん悔やまれました。
私たちが専門的知識を持たないばかりに、皮膚病を見逃してしまった。
観察眼がなく、経験も浅く、ただ命を助けたいばかりに夢中で引き出し世話をしたわけですが、
周囲の方に思わぬ被害をもたらしてしまう結果になったこと、ただただ申し訳なく思っております。
ミルクやりに参加して下さった方のなかには高校生のお嬢さんもいて、申し訳ないことをしました。
皮膚の感染跡が残ってしまうのですから。
いくら謝っても治るものではありません。
ボランティア・サイドの感染者は10人を越えました。
さらに打撃だったのは、譲渡先でも感染が見られたことです。
ほんとうに申し訳なく、残念でなりません。
***
話はマリリンに戻ります。
マリリンは真菌の治療を受け、内服薬と塗り薬を服用し、いったん完治したとの病院のお墨付きで
譲渡となりました。
譲渡後も、飲み薬は念のためにひと月ほど続けて頂いていました。
マリリンの里親様はお寺さんです。
金剛寺の住職さんも奥様も息子さんも、皆さん心からマリリンを可愛がって下さって、
私たちもお寺さんにご縁ができたとはなんと有難いことだろうと話していたのですが、
マリリンに関してはすっかり安心して、秋もすっかり深まった頃、
猫も人も皮膚病でご一家苦しんでおられると聞き、愕然としました。
完治したと思われたマリリンの耳にはどうやら菌が残っていたらしく(後になってわかったことです)、
マリリンと同居猫が禿げていき、世話をしていたご家族にも感染したそうです。
猫は動物病院に、人は皮膚科に通院。
真菌の感染力の強さを改めて思い知らされることとなりました。
手前がマリリン君、向こうにいるそっくりな子は、同時期に別のボランティア団体さんから里親譲渡されたレイちゃん。2匹仲よしです。
新年のご挨拶に、そして初詣にと、マリリンの里親様である金剛寺を訪ねました。
真菌に効果のあるフルフル・シャンプーをお渡ししたくて。
あんな辛い思いをされたのに、温かく迎え入れてくださったご一家でした。
立派に僧衣を着こなされた息子さんはまだ小学生ですが、すでに礼節を心得て、
生きとし生けるものに慈悲の心あり、いつものように明るくのびやかに、はにかみながら挨拶してくれて、
出島の大自然のなかに、キラキラ光る宝物を見つけたような気がします。
マリリンのお世話は、基本的にお子さんがなさっています。
猫ちゃんたちに薬をのませるのも、トイレの掃除も、すっかり慣れて上手だとか。
わたあめを作って頂き、達磨さんをお土産に、頂くことになりました。
人間と動物が、ともによりよく暮らせる世の中へ、また1歩近づけますように。
そして、全国で頑張っていらっしゃるボランティアさんたちの健康と心の安定を心から祈願しています。
いいことたくさんありますように!
こんなにつらいこと沢山見なくちゃならないのですから、きっときっと、そのうちいいことがありますよ。
リンテンス君に書いてもらった書き初め。
CAPINの願いを込めて、金剛寺の達磨さんに目を入れました。
祈・動物愛護向上
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