11月10日のあたたかな午後。
土浦市にお住まいの会員さんである「なずなさん」のお宅にお邪魔しました。
荒川沖近辺の野良猫保護活動をずっと長く続けてこられた方です。
つい最近も、街のある場所に捨てられ繁殖してしまった猫たちを、
土浦のある有名なボランティアさんとともに救済されました。
成猫10匹に、たくさんの仔猫たち。
どんなにご苦労されたか、想像するだけで溜息が出ます。
猫たちに囲まれたなずなさんの暮らしをサポートしてくれるのは、
しっかり者であったか~いお嬢さんご夫婦です。
大工仕事の得意なお嬢さんが、猫のためにも、共生する人間のためにも、快適なスペースを
腕一本で創出します。
トレリス、ふすま、ステンレス製ネット、ドリル、釘、ビス...
お母様の暮らしを支えるために、定期的に関西から戻ってこられ、
労を惜しまずせっせと肉体労働をされているのです。
猫のほかに犬もいます。
供血犬として働いたあとでライフボートに保護されていた犬のドリー君を引き取られたのです。
「私はもう年で、世話を続けられる年月も限られているので、敢えて年のいった犬を望んだのですよ」
そんな愛犬・愛猫家のなずなさんですが、本職は水彩植物画家であり、ギタリストでもあり、
とても繊細で多才な女性なのです。
お嬢さんがトレリスを組み、防鳥ネットを廻らせたデッキ・スペース。
保護した迷い猫を白血病で失ったことがきっかけとなり、猫の完全室内飼いを貫いていらっしゃいます。
なずなさんの植物画は、つくば市立美術館(中央図書館隣接)や岩井自然博物館などで展示されてきました。
数枚だけですが、ご紹介いたします。
この日は、犬猫の保護を個人的に続けられてきた桃子さんという女性も
なずなさんのお宅にお招き下さっていて、ここで知り合うこととなりました。
桃子さん(愛犬桃ちゃんの子分、という意味のハンドルネームだそうです)のお宅には柴の親子が3匹と、
別のわんこが1匹。どの子ももともとは捨てられていて、桃子さんが家に連れてきた犬たちです。
保護された仔猫は数え切れないそう。
迷いつつも、ご主人の理解を得ながら、懸命にひとつひとつの命と向き合い、保護を続けてこられた桃子さん。
お会いできて光栄です。
桃子さんから伺った信じがたい話です。
この夏、土浦駅のゴミ箱に、生まれたばかりの仔猫がビニール袋に入れられて捨てられていたそうです。
鳴き声がするので探したら、ゴミ箱の中からだったといいます。
2匹の兄妹。
タバコを押し付けた痕があり、首のあたりの毛はむしられていて、明らかに虐待の形跡があったとのこと。
ミルクをやって、可愛がって育て、無事に里親さんが見つかって、...
よかったですね!
駅のゴミ箱から保護したのは、1度や2度ではないそうです。
なぜ親猫に避妊をしてあげないのだろう。
遺棄と虐待のダブル犯罪...
なぜこんなことを?
いろいろと考えさせられてしまいます。
人の心の闇...
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