お 知 ら せ



2010年6月6日、CAPINブログは引っ越しました。


http://www.capinew.jp/blog/

変わらぬご支援をお願い致します。







3月市議会に提出した「つくば市独自の動物愛護行政を導入する請願」は継続審議となり、
閉会中の5月24日の環境経済常任委員会での審議を経て
6月18日市議会(本会議)で趣旨採択となりました。

皆様の温かいご支援とご署名のご協力に支えられてここまで参りました。
心より感謝申し上げます。



★6月市議会・市長宛てに提出した署名を合わせた集計結果です★



【総計:14,698 筆】



内訳つくば市:3,228 つくば市以外の茨城県:4,057 茨城県以外の国内:7,388 海外:25 (このうちのネット署名:944)





皆様、ご協力ご支援、誠にありがとうございました。会員一同、心より感謝申し上げます。m(_ _)m 





2009年8月31日

まつりつくば



おかげさまで無事8月29日、30日のまつりつくばでの初出展を終えることができました。
関係者の皆様、お疲れさまでした。
そして私たちのブースに足を運んでくださった皆様、
ありがとうございました。

大人気ブログ「ちゃとらとはちわれ」の管理人ご家族もご来場。(でも私はお会いできず残念!!)
ブログでもご紹介いただきました。ありがとうございます!




これは猫毛フェルトバッジです。小さな女の子達にはことのほか大好評でした♪
6月のワークショップにお招きした講師の蔦谷様にご報告しましたら、すぐさまブログ「猫毛フェルトの部屋」にアップしてくださいました。
感謝感謝です。

まずは簡単にご報告。
詳細はまたのちほど。
                              蘭

2009年8月28日

雷(ハクレン)君のその後




6月に保護した3兄弟は里親さんのもとでそれぞれ元気に育っています。
茶トラの雷(ハクレン)君はこんなに凛々しく育ちました。
ご報告ありがとうございます。
大事にしてくださって、心から感謝いたします。

2009年8月25日

尚君(アリア君)のその後







里子に出した猫君がすっかり大きくなりました。
里親さんからの嬉しいご報告です。

ねこちゃんて?












ねこちゃんのことを知っていますか?

ねこはお母さんが大好き。おっぱいをもらい、お母さんにやさしくなめてもらいます。

ねこはきれい好き。ごはんのあとは、顔や手をなめてきれいにします。

爪を切ってあげたり爪とぎを用意してあげたりすれば、家具はそんなにいたみません。

おトイレは砂の中に。終わったらちゃんと砂をかけます。相当なきれい好きです。

ねこはミルクが大好き。でもねこちゃんに牛乳をあげてはだめ。
お腹をこわしてしまいます。ねこ用のミルクをあげましょう。

ねこには猫用ドライフードや缶詰をあげて!人間の食べ物をあげては、
塩分や添加物が多くてすぐに病気になってしまいます。

毛糸や新聞など、動くものにじゃれつきます。またたびのにおいにフラフラ酔っぱらう。
押入れや箱など、狭いところに隠れるのも好き。

1日のほとんどを寝て過ごします。

ねこちゃんは、甘えるときにゴロゴロとのどをならします。
ねこちゃんは、怒ったときには毛を逆立ててシャーシャーフーフー言います。

ねこはちょっとの環境の変化にも敏感に反応して怖がります。
急に大きな声を出されたり、子どもに追いかけられたり、強く触られたりするのはいや。
お客さんがきらい。いつもの場所、いつもの人と、ゆったりしていたいのです。
やさしくそっと触ってほしいのです。あなたの気持ちを察して、さびしいときには寄り添い、ご機嫌のわるいときには遠慮して離れています。仲よくなるまで時間がかかります。

だから、ねこの魅力はねことともに暮らす家族にしか伝わりません。

ねこちゃんのこと、少しわかった?
あなたもいっしょに暮らしてみませんか?
ねこちゃんの可愛らしさがわかったら、きっとねこなしではいられません。

ご寄付に感謝いたします。





バザーのご寄附をたくさん頂きました。猫グッズが色々です。取手市のYさん、心より感謝いたします。







仔猫用の缶詰がどっさり!これから離乳する仔猫を多数抱えていますのでとても助かります。







動物病院で声をかけてくださった方がいました。
「うちでフードが余っているので、よかったら持ってきますよ、保護猫にあげてください」
つくば市のチビ太様、ありがとうございます。有り難く頂戴し、仲間たちと分けました。



保護猫のごはん代はかなりかかりますので、フードの差し入れはとても助かります。
ご提供いただくバザー用品の収益は、野良猫の避妊去勢ワクチン代に大切に使わせていただきます。
ありがとうございました。

8月22日 運営委員会 開催























10:00より山猫亭にて運営委員会を開催しました。


まつり参加スタッフのローテーションと作業分担などを決めました。
秋のイベントやカード・ポスター作りのノウハウについても話題に。
協力病院の情報や他県の譲渡会の話題、...動物好きが集まると、話がやみません。

新メンバーがおふたり加わって、とても賑やかです。
どちらの方も、仔猫育てと里親譲渡のかなりの経験者です。


協力者のAさんが、猫毛フェルトのバッチを50個も作成してくださいました!
もともと手芸の得意なAさんですが、細かな作業の猫毛グッズはひとつ作るだけで数時間かかってしまいます。気が遠くなるような数を数週間で仕上げてこられたAさんに皆びっくりです。
「私はこんな形でしかお手伝いできないから」
とおっしゃいますが、私たちのテントにこんなに可愛らしいグッズを用意してくださって、
心から感謝申し上げます。
Aさんは素晴らしい協力者です。















締めはKさんの手作りカステラを緑茶で味わうティータイムでした。
楽しいこと、おいしいことも大好きな私たちです。

電話相談の事例から




電話相談が入りました。
「家の野良猫を保護し避妊させたいのですが、どうにも捕まりません」

捕獲器を持参してお隣りのM市へ向かいました。
閑静な住宅街。
塀から顔を出すワンちゃん。
日本ではあまり見かけない、背の高い夏の花が咲き乱れる庭を進むと、
にこやかなご婦人が出迎えてくださいました。
日本に嫁がれてから数十年、もちろん日本語が堪能な女性ですが
書斎から出てこられた白髪の老紳士とは母国語でお話されています。

ゆったりとした余裕のある会話のリズム、居間の向こうに見える緑濃い(野趣あふれる)庭、
冷たいコーヒーにたっぷりしたミルク、と異国に迷い込んだような気持ちです。
長年、奥様とともに捨て犬や野良猫を保護し育ててこられたそう。
歴代の猫ちゃんの写真を見せていただくうちにも、野良猫たちが三々五々庭を訪れます。


結局、日のあるうちに捕獲はできませんでしたが、夜になって
待望の母猫が捕まったとの連絡を頂きました。
翌日には獣医さんのもとへ運び、無事に避妊手術を済ませたとのご報告。


でもまだ仔猫たちが残っています。
妊娠可能の6か月になるころに、また捕まえて避妊させてあげたいと、このご夫妻は捕獲器の
購入を希望されています。

このおふたりが、やがてはM市の保護活動のキーパーソンになるのではないでしょうか。


<後日談>
手術しっぱなしではありません。このご主人は、ご近所の方へ、そして行政へ向けての
フォローも忘れてはいらっしゃいませんでした。
(下記のお手紙をご覧ください。)
このような方が、人を育て、獣医師の意識に何らかの変化をもたらし、地域を育てていくのではないでしょうか。


******************


ご近所の皆さんへ           平成21年8月●日





前略

数匹の“捨てられた猫”(メス一匹とオス三匹)が, この辺りを徘徊しておりますが、 餌付けの甲斐あって,この度 そのメス猫の捕獲に成功し、昨日●●●動物病院にて 不妊手術を受けさせました。
そのメス猫には、四匹の仔【いずれも生後約三ヶ月】がおりますが, いずれ 折を見て、主にメス仔猫を選び、 それらに不妊手術を行い、この地域の“捨てられた猫” の数が, これ以上増えないように致したいものだと、考えております。
草々
       
●● ●●より


写し:●●市役所生活環境課

2009年8月12日

8月11日、市役所環境課へ



市役所環境課ご担当者お二方と、今後の協力体制についてミーティングを行いました。

(当方の出席者は協力者のじゃみ&おかめです。)


●私たちの会の資料をいくつか(代表者等連絡先、会の歴史、定款(後日提出予定))お渡ししました。

●子どもたちへの教育に用いたい教材(クイズ形式で動物の飼い方を学べるイラストマップ)、CD、絵本の読み聞かせのための著作権申請許可証をお見せしました。


●里親に出すまでにかかる費用の目安を仔猫・成猫別にお知らせしました。
(検便・避妊去勢手術代・ワクチン代・回虫ノミダニ駆虫代などで、エサ代は除いています。)


●収容動物を里親希望者に出す際の、たとえば終生飼養・避妊去勢・完全室内飼いのお約束などを記した「誓約書」のサンプルをお渡ししました。
今後、市役所から譲渡される犬猫を譲渡先で不幸にしないためにも、こうした誓約書は必須です。
翌日、予定されている遺棄猫2匹の譲渡の際に活用してくださるとか。


●2ヶ月に1度でもいい、定期的に協議会を開催してはどうかとのご提案もさせていただきました。
行政と民間団体と獣医師会と有識者とでのミーティングで、さらに建設的な話し合いができるのではないでしょうか。
里親譲渡率をあげた熊本市では、まずこうした協議会が存在したはずです。


●日本捨猫防止会本部より送られた、仔猫育ての豊富な経験者が作成された「仔猫の体重表」をお渡ししました。

これは、オス(大)オス(中)メス(大)メス(中)別に、日齢(週齢・月齢)ごとの凡その体重を表にしたものです。

何gの仔猫は生まれて何日目なのか、何時間おきにミルクを与えるべきか、あるいは自立猫としてドライフードと水で生き延びられるのか、下痢をしやすい時期は?、譲渡に適した時期は?、などの目安が記入されています。目のあいたばかりの猫に必要なのはミルクかドライか、排泄できるようになれば猫砂を与えてあげるほうが世話が楽になることなど、現場で世話をされる職員さんのお役に役立てればありがたいです。



●辛い話になりますが、ボランティア譲渡にあたって、仔猫の体重を目安にした一定の譲渡ラインを提案いたしました。
体重350~400g前後の給餌・排泄の自立した猫であれば、こちら側も引き取りを受けつけますが、それより幼い仔猫ですと、やはり基本的には預かりは無理であることを申し上げました。
公園に、コンビニに、捨てられる猫は溢れるほど存在します。すべて救っていくことは到底不可能です。
「どうせあの人たちが拾って育てるから」と簡単に捨てていく人のための便利屋であってはいけないと
思うのです。
私たちは、捨てる人を減らすための、猫を助ける人を増やすための活動をメインにしていきたいのです。
乳飲み猫の育児は充実感がありますし、着実に救っているという思いもあります。
でも、本来の目標に到達するためには、限られた時間と人材とお金を有効に使う必要があるでしょう。
それでも出来る限り、出会った命は助けていきたいと思っていますが、会の活動の基本は、啓発・教育のあたりかなと思うのです。

市役所の職員の方も理解と合意を示してくださいました。


●避妊去勢の呼びかけ、「捨てるのは犯罪」などの内容の市報への掲載等について、ご担当の方より
実現にご尽力いただけるとのお言葉を頂けました。
市民の意識を高め、世論をあげていくためにはやはり広報が大切と思います。
今後もよろしくお願いします。
前向きなお話合いができましたことに、心から感謝申し上げます。

電話相談相次ぐ



電話相談が相次いでいます。

「庭に来る猫にごはんをあげていたら仔猫を生んだ。山に捨ててこようかと思っていたが、
常陽ウィークリーの記事を見てTNRの活動を知った。生かすための、こんなにいい解決法があるならばと、
ご連絡させていただいた。母猫はもう捕まえているので、野良猫を診てくださる病院を紹介してほしい」

この方には、遠方ですが野良猫にもボランティアにも理解ある動物病院の先生をご紹介しました。
先生にもご連絡し、このような方が近日中に行きますよとお伝えしておきます。手術がたてこんでいるなど、先生にもご予定がおありなので、なるべく予約をとるようにしています。


「猫が敷地に居つくようになってしまった。隣家の車にのっかっているので気が気ではない、どうしても
捕まらない。仔猫たちも可愛いんだが、母猫から学習するんだろうか、30センチ以上は近寄らないんで困っている。避妊手術を施しそのあとは継続して面倒をみていきたいのだが、どうやったら捕まるのか」


会員が捕獲器を持参して捕獲を手伝い、あとは相談者の方に紹介獣医さんまで運んで頂くことになりました。


このお二人に共通していたのは、とも退職男性であったこと、家猫が数匹いて猫をよくご存じだったこと、そして主体性があったことです。
「捕獲さえできれば、避妊手術の費用はもちますし、猫たちは終生めんどうをみます」と断言してくださった
のには、とても嬉しかったですし同志の仲間が増えたように心強く感じました。


「野良猫をどうにかしてほしい」と捕獲・保護・里親探し・支払いすべてをボランティアに押しつける方が多いなかで、勇気づけられる電話相談でした。


私たちと同じです。私たちもそこからスタートしたんですもの。
たまたま捕獲器を分けていただき、動物病院の情報を頂けたから、行動範囲を広げて動けているだけで。


それぞれの地域でこのような方が増えていけば、今度はその人が動ける人になって、地域で救われる野良猫が増えていくだろうと思います。猫を愛する人、猫を助ける人を増やすことを、私たちは大事にしていきたいです。

2009年8月9日

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定時定点回収をなくせるか②

茨城県は、殺される犬の数が全国でトップの県です。
そして、迷い犬の飼い主への返還率は全国で最低です。

思い当たる理由はいろいろ...

*飼い主に返すためのシステムがうまく機能していない。(センターはHPでの保護犬猫の写真付き情報提供を徹底してこなかった。また、茨城県ではセンター1か所に動物も情報も集めているため、収容犬猫は飼い主から地理的に遠く離れてしまい、なかなか情報がゆきとどかない。)

*飼い主の特定の仕方があいまいで、飼い主任せである。(マイクロチップ推進、番号制導入、記名首輪装着の徹底など、可能な対処法はあるはず。)

*「狂犬病予防法」では、県の予防員が収容犬の情報を収容場所の自治体に連絡し、連絡を受けた自治体は2日は犬の情報を公示すべきであるとの表記があるのに、それが一度もなされてこなかった。(そのあたりは各自治体に確認済。明らかな法令違反です。)

*不要犬猫を安易に引き取っている。(飼い主への説得、しつけ講習会への指導が足りない。)
















桜庁舎で回収されていった、今はもういない命です。
逃げないようにと、猫は玉ねぎネットの底に入れられ、上からビニールシートがぎゅうぎゅうに詰め込まれていました。猫は、これでは息もできません。
「納屋でうちの猫が生んだんだ」
毎年のリピーターだそうです。
「今度は必ず避妊させるからよ」
親猫への避妊去勢を勧める(実は動物救済に熱心な)委託回収業者のスタッフに虚しい約束をする飼い主。







捨てられた動物に待ち受ける運命を知る人は少ないし、知ろうとする人はあまりいない。
言葉をしゃべれない犬猫の運命を代弁してやれる人が増えていかなくては。









こんな残酷な定時定点回収サービスですが、これをなくす前に、やらなくてはいけないことがあります。
さて、動物愛護推進員のMMさんのお話の続きです。



笠間の茨城県動物指導センターでは、収容犬猫の一般譲渡はしていません。
センターと提携したボランティアのみが引き出せます。
明日殺される犬猫を、一般の方が引き取りたいと申し出ても、それは叶わないのです。
それにも理由があります。
あそこは処分する場所であって、新たな飼い主を探す場所ではありません。
なぜって、パルボやジステンパーが蔓延しているからです。

(我が家では、提携ボランティアでもあるMMさんのご協力を得て、つくば市の定時定点回収で出された犬を引き取ったのですが、センターに1泊していたため、パルボ・ウイルスに感染してしまいました。トマトジュースのような血便と嘔吐が続き生死を彷徨いました。治療を受けなくては絶対に助からない、治療を受けても半数が亡くなる恐ろしい病です。)


そうしたセンターから犬猫を引き出したらどうなるでしょうか。
センターから引き取った犬が怪死するばかりでなく、里親さんの地域でひろく伝染病が蔓延することになりかねません。どの犬猫もワクチンを打っているわけではありませんから。



こうした現実をふまえ、センターから一般譲渡はされなくなったのです。
病気をまき散らすことになってしまうからです。
地域の犬を守るためだそうです。



提携ボランティアさんたちは、センターに入れる前に、里親に出せそうな子犬や子猫を(ほんとうに限られた数だけ)回収トラックから引き出すそうです。あるいは、里親譲渡用の建物に入れるといいます。



残りの犬猫は?
猫は基本的に即日(夕方)処分。
(ライフボートなど、ボランティア団体さんが来所する曜日の前日に回収された猫は、お取り置きしてもらえるのでラッキーだそうです)



飼い主不明の犬は、センターの入口の掲示板およびHPで飼い主を捜すための期間が数日もうけられます。
そのあとは、そうです、感染症の温床である一般犬舎へ入れられ、午前中にガスで処分されます。
飼い主が放棄した犬は、すぐに一般犬舎へ収容され、翌日午前中に処分です。





センターから犬猫を引き出せるようにはできないのか。
パルボもジステンパーも猫パルボも、センターに蔓延させないように、施設の洗浄を徹底すればよいのではないか。
そのためには、複数の施設に分散させ、管理しうる頭数に押さえたうえで、施設の衛生面を徹底管理し1匹でも里親譲渡への道を拓いてやることが急務ではないか。




繰り返します。茨城県では笠間のセンターにすべての犬猫を集めています。伝染病が発生すれば、すべての犬猫が感染します。あの施設にいったん足を踏み入れることは、死の道をゆくことを意味します。
助けてあげることはできません。
提携ボランティアさんから助け出される一部の幸運な犬猫を除いては、里親譲渡の道はほぼ閉ざされているのが現実です。



MMさんの提案です。

*********************

茨城県の遺棄・放浪・不要犬猫を、これまでのようにセンター1か所に集中させず、各地域の犬猫里親譲渡推進施設に分散させ、限られた頭数を管理できるようにする。

捕獲場所からそうは離れない施設で動物を保護すれば、飼い主への返還率を着実にあげていける。

頭数が減ることで、衛生管理も徹底でき、感染症予防も期待でき、一般譲渡が可能になる。

施策実現にいたるまでの過渡期には、犬猫をなるべくセンターに送らせないよう、各自治体で民間ボランティアの協力を得ながら里親譲渡を推進することとする。

**********************




こうした取り組みをせずに、定時定点回収をなくしてしまっても、犬猫の苦しみを増すだけです。

現実を直視した、真に効果の期待できる施策を!命ある動物の福祉に考慮した施策を!





そして、目下私たちが目指すのは、つくば市からセンターに送られる犬猫を1匹でも減らしてゆくことです。
里親譲渡の道を切り拓くには、里親希望者登録制度の導入、適切な動物収容施設の確保、そして何よりボランティアのご協力が望まれます。

定時定点回収をなくせるか①

茨城に関する私たちの情報源は、動物愛護推進員のMMさんです。
15年にわたり、茨城だけでなく全国レベルで動物福祉向上のために活動してこられた方で、冷酷なくらい頭脳明晰、それでいて涙もろい温かい方です。
この方を通して救われた犬猫はいったい何匹になるのでしょう。常にご自宅に保護犬猫を抱えて世話をされています。東京と水戸と笠間を行き来する体力・精神力の並はずれた人。
たくさんの情報と人脈をお持ちで、私たちのナビゲーター役でもあり、相談役でもあり、頼もしい存在です。


彼女から聞いたお話を、私だけが抱えているのはもったいなく、ここにご紹介させていただきます。
まず、定時定点回収のお話です。

***********

つくば市には公園や大学、研究所が多く、捨て犬猫が後を絶ちません。野良猫が繁殖を繰り返し、片側2車線の大通りで亡骸になっている姿もよく目につきます。
数字にはあがらぬまま、山里や公園に捨てられて亡くなっていく犬や猫は、どれだけいるのでしょう。


飼い主の「小さな命」に対する無情な扱い。
環境省は「動物の遺棄と虐待は犯罪であり、罰金50万円」のポスターを制作配布しています。
それなのに、「子を産んだ」(避妊去勢を怠ったため)「ほえるから」(しつけをすればよい)「引っ越すので」(新たな貰い手を探す努力はしたのか)といった人間側の勝手な理由で、飼い主に捨てに来られた動物たちをトラックで回収するサービスがあるのです。笠間の動物愛護指導センターに「もう飼えない」と電話をかけてみてください。あっさり日時を教えてくれますから。


「定時定点回収」という、命をゴミのように扱うことを奨励しているかのような行政サービス。
決まった日時、決まった場所での動物回収です。
地区ごとに、生ゴミは何曜日、資源ゴミは何曜日、とゴミカレンダーに定められているように、
不要動物も回収されているのです。
一般に公開されていないだけ。市民にはあまり知らされていません。
動物を繰り返し捨てる人(リピーター)はけっこう多いそうで、彼らはこのサービスを繰り返し利用して毎年のように飼い犬猫をセンターに送り続けています。









つくば市では桜庁舎体育館前が回収場所です。
私たちの暮らす街で、命を簡単に引き取るシステムが存在することを皆さんに知っていただきたいです。



ほんとうなら、笠間の動物愛護指導センターで、処分される現場に飼い主を立ち会わせるべきです。
窒息死が安楽死でないことを、せめて見届けるのが飼い主の責任です。


そうはいっても、定時定点回収をなくしてしまえ、というのは問題解決にはならないと
現場を熟知する方々はおっしゃいます。


定時定点に出す人はまめな人。
ふつうは河原や山に置き去りにする。
定時定点回収サービスをなくせば、ますます置き去りにされる犬猫が増えていく、ということです。



川や山に捨てられた犬はいったい生きていけるでしょうか。
運がよければ、野犬の群れに入り、ちょっとは生き延びるかもしれません。
新たに捨てられた子犬や弱った犬や、猫をエサにして。


しかし、野犬の群れがいるとの情報がひとたびセンターに入れば、センターから捕獲部隊が出動し、捕獲されてセンターに収容されます。
捕獲時に致死量の薬剤を塗った吹き矢で殺されることもあるそうです。
生きていても死んでいても、どちらにせよセンターに収容されます。
生きていればガス室へ。
最終的にはどちらも焼却炉。
隣接するペット霊園が終着駅、ではありません。
ペット霊園に入れるのは一般の幸せな家庭犬・家庭猫だけ。
センターで処分された子たちの焼却灰は産業廃棄物として処理されます。



猫を待ち受けるのは、衰弱死、凍死、餓死、病死、事故死、虐待死です。
野犬、カラス、タヌキ、ハクビシンが狙います。

人間の目の届かない場所で、捨てられた猫が時間をかけてどのような最期をとげているか、誰も知ろうとしません。
捨てようとする飼い主としては、目の前からいなくなってくれればそれでよいのです。





そんな苦しい最期を迎えるくらいなら、回収トラックに乗せられてセンターへ行った方が犬猫たちはまだ楽なのです。



これは、きれいごとばかり並べた書物を読むだけではなく、実際にセンター内部や回収現場に足を運び、毎月捨てに来る飼い主の説得にあたり、その無情さに打ちひしがれ、センター収容前に犬猫を引き出し、改善のために長年にわたって奮闘してきた人だけが辿りつける、真実のご意見です。


定時定点回収サービスをなくすということは、捨てられる運命の犬猫を、さらに苦しめ、苦境に追いやることになる。捨てさせないための県民の意識向上を図り、避妊去勢の推進を行わなければ、何も解決しない。
私も定時定点回収の現場に行ってみて、そんなことを考えます。


可愛がっていた飼い犬が妊娠したからと定時定点回収に連れていくときに、じゃあめずらしいから行ってみようと、子供や孫を同行させる、そんな県民の意識をまず変えていくことが大切でしょう。




(続きます。)

2009年8月8日

野良猫の慣らしに挑戦



雑木林の捨て猫たちです。

ガイア(シルバー)とモカ(長毛のさび猫)は人慣れしていますが、茶猫の2匹ココアとショコラはまったくの野良。触れません。

今から少しずつ、慣らしを始めています。

数か月、数年の単位で、少しずつです。

我が家には、生粋の野良から、抱っこができるところまで慣らした猫が何匹かいます。
数か月かかった子も、数年かかった子もいます。

根気よく。
抱っこができるようになったら、いよいよ里親譲渡へ。まだずっと先でしょうけれど、いつかね。

2009年8月7日

お見合い

8月1日は2家族が猫を見に来てくださいました。

賑やかな週末です。猫たちに幸運の女神が微笑みかけますように。



8月1日定例会



まつりつくばの準備に追われています。捨猫防止会東京本部から借り受けた
パネルやエプロン、横断幕などの備品をチェックし、当日の駐車場や搬入の確認をしました。
新しいメンバーの方もご協力を申し出てくださいました。猫毛フェルトの本と道具を一式、お持ちになって、製作してくださるそうです。
ご協力に、心から感謝いたします。

長毛の茶猫2匹

7月31日に(ミルクの時間の合間をぬって)桜庁舎の雑木林で残っていた仔猫を2匹保護しました。
警戒心が強く、エサやりさんご夫婦にさえ近寄ってこないので、捕獲器を使いました。
逃げようとして顔に怪我をすることが多いので仔猫にはあまり使いたくないのですが、ほかに方法がありませんでした。






獣医さんにダニ、マンソン裂頭条虫の駆除をお願いし、家に入れました。
1週間経って、だいぶ家の中に慣れました。
この子はオスで2ヶ月です。アメショのアリア(杉並のご家族に引き取られた子)や白黒のコスモ(里親募集中)と目の色が同じ。
ひょっとしてその兄弟かもしれません。










この子は、17日に捕獲したさび猫のママの娘です。
先に家に入ったママと久しぶりに再会したこの子は、嬉しそうにおっぱいを吸っています。
ママも落ち着いています。
親子でなめ合う姿を見ていると、2匹一緒に引き取ってくださるような里親さんを見つけられないだろうかと考えてしまいます。

市役所の4にゃん

7月28日、動物愛護推進員のMMさんを介して、市役所から4匹の仔猫を預かることになりました。
協力者のじゃみさんが「じゃあ預かって育てよう」と言ってくださったお陰です。
先に預かった6匹よりも体は大きく膨らんで見えるけれど(じゃみさん曰く、雪だるま体型)この兄弟はずっと赤ちゃんで、ミルクもうまく飲めません。洋猫系だからなのか、スポイトに食らいつく力も並はずれていて、声も大きいことには閉口しました。ミルクは3時間おきです。
疲労のたまっっていく私たち。他のことは何もできません。



甲斐甲斐しくお世話するじゃみさんは、おしっこウンチの出させ方も上手くて、使い捨て手袋を用いて
の清潔で丁寧な扱い。









三毛と茶白は里親さんが決まりました。1ヶ月後のお渡しです。
白黒ちゃんは未定です。
可愛いマリリンちゃん(モンローのような黒子模様のお顔)の里親さんを募集中です。

三毛ちゃんのリリース




リリースの辛さはなんとも言えません。

三毛ちゃんがもといた場所には、猫好きのエサやりさんが何人かいらっしゃいます。
リリースしても生きていける場所。
交通事故の心配もないし、水場もあります。雨風をしのぐ場所も。

三毛ちゃんは人に慣れないので、この子のためにもリリースしてストレスから解放されたほうが幸せです。


野良猫に手厚い病院が市内にあります。
10日預かってくださいます。完全抜糸まで。安心して野に放てるように。


だから、その病院を退院させて捕獲場所へ直行しました。
体はすっかり元気になったので安心です。

リリースするのに現場の方に立ち会っていただくのが防止会のルールです。


太田代表曰く
「避妊去勢をして、ハイさようなら、では「地域猫」とは言わないのよ。
猫たちがほんとうに受け入れられるように、トイレの始末もする、ウンチパトロールもする、
地域の人に声をおかけする、猫たちが受け入れられるように働きかけることで、初めて地域猫が成り立つの」


「勝手に手術して勝手にひとりでエサやりをしているだけでは「地域の猫」でしかないの。
地域猫とは違うのよ。リリースするときは、その地域の人に声をかけて立ち会ってもらわないと。
ただの猫捕りではないのだから」



だから心がけているのは会話、声かけです。


でも、三毛を捕まえるときには、TNR活動について理解を示し快く手伝ってくださった方(三毛のいた倉庫で働く方)が、三毛のリリースのときには態度が一変していました。



「ここには放すな、どっか他所に持って行けよ、おれの猫じゃない、知らねえよ、立ち会いなんてするもんか」


三毛を放すときには本当に切ない思いがしました。
しかしリリースが出来なくては、自宅に猫がたまっていくばかりで、このボランティアは成り立ちません。
そうはいってもリリースをするときは、何とも言えない辛さがあります。

日本捨猫防止会 品川本部 訪問



まつりつくばのため、日本捨猫防止会 東京本部へパネルをお借りしに出かけました。
そこで出会ったのが、猫のぬいぐるみ2匹!


特製の猫ぬいぐるみ2匹はとてもリアル、抱っこすると持ち重りがして、本物の猫ちゃんを抱っこしているような錯覚に陥ります。
お薬の飲ませ方、抱っこの仕方などを、このぬいぐるみを使って紹介するそうです。
私たちもひとつ特注したいくらい、可愛く出来ていました。




太田成江代表





きびきびと働く事務ボランティアさん。電話相談は次々とかかります。合間に銀行や郵便局へ。
なかなかのハードワークをこなされています。
捕獲器の借り出し希望者にも対応されていました。

的確なアドバイスは長年にわたる活動経験と溢れる知識に支えられてこそ、私たちはまだとてもこの域に達することはできません。


必要な情報を必要なときに授けてくださる太田代表の洞察力に、私たちの活動も支えられています。
いつも山のように貴重な資料をお送りくださり、大変勉強になります。
送られた資料やfaxはきちんとファイリングし、防止会茨城会員の共有財産といたします。

ありがとうございます。

まつりつくば、出展団体説明会

まつりつくば(8月29日、30日)の出展団体への説明会があり、豊里の市民ホールへ出かけました。
日本捨猫防止会茨城では、猫との暮らしを応援するためのパネル展と啓発チラシの配布、それに避妊去勢ワクチン代を捻出するためにバザーを行います。
お時間がありましたら、ぜひお越しくださいませ。




1日目の29日(土曜日)には、東京の品川本部から太田成江代表が応援に駆けつけてくださるそうで、心強く有り難く存じます。太田代表からは先輩方お手製の歴史あるパネルをお借りすることになっております。
張り切っていきましょう。







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説明会の日、豊里の市民ホールを探して迷ってしまいました。車を停めて地図を確認したりしていましたら、目の前のうっそうと茂った草むらに獣霊碑が見えました。
ちょうど豊里保健所の脇にいました。何とも言えない気持ちになりました。

記者さんを交えてのミーティング




7月27日、TNR活動について地元新聞社の取材を受けました。
日頃協力体制にあるボランティア仲間が集まって、記者の方にそれぞれの思いを伝えていきます。

5年前から、つくば市で捨て犬捨て猫の保護活動を継続している個人のボランティアさんたちも駆けつけました。もともと埼玉県のご出身の方が多く、つくば市の犬猫を埼玉県の譲渡会に連れていき、そこで里親探しを行っていること、埼玉県民の寄付でつくば市の犬猫を救っているというおかしな現実を報告されました。
捨てられる犬猫の多さに心を痛め、つくば市民のモラルを向上させていかなければと、行政の積極的な取組の必要を訴えていらっしゃいました。


また、個人で活動されている大学職員のKさんも、大学キャンパスに遺棄される動物の悲境をなんとかしたいと、グループ皆で保護活動を実践されているというお話をしてくださいました。


土浦から活動歴の長い方も出席してくださりました。


皆さん、それぞれ頑張っていらっしゃいます。
点と点がつながって、線になって、こうして出会いが生まれ、協力体制がとれるのは、ほんとうに有り難いと思います。


ミーティングのあとは、お料理上手なKさんのお結びと味噌汁でおしゃべりです。
動物病院の情報交換は私たちの活動にとって重要です。
どこの獣医さんが野良猫に温かいか、私たちの活動に理解を示してくださっているか。
避妊去勢はどちらにお願いしているか。
里親譲渡の条件は?
そしてどこにお腹の大きな母猫がいるか?
動ける人は?などなど。
楽しいひとときでもあり、辛いひとときでもあり。


動物行政のありかたに危機感を抱く方が沢山いらっしゃいます。
力をあわせてやっていきましょう。
声をあげていきましょう。

捨猫防止会 東久留米




桜庁舎近くの雑木林で大捕物を行った7月17日、捨猫防止会東久留米から、動物ボランティアの大先輩である川井登志子さんが、助っ人でつくば市に来てくださいました。私たちの会の
捕獲器はこの方から分けていただいたりお借りしたりしています。
私たちの会の生みの親でもあります。
常陽新聞7月18日朝刊(9面)の記事に掲載された写真に写る後姿は川井さんです。


70代とは思えぬ若々しさで、つくばエクスプレスに乗ってはるばるお越しくださいました。
東久留米の捨て猫たちを救い続けて30年。捕獲と慣らしと里親譲渡のプロです。
温かなお気持ちで、経験の浅い私たちをサポートしてくださっています。
が、まさかつくば市に来ていただけるとは!
そして、17日の捕獲のあと、疲労困憊もなんのその、この日は我が家の仔猫を2匹、リュックサックに入れて東京に持ち帰り、さっそく里親さんを見つけてくださいました。


25日には息子さんの車でさっそうと現れ、あっという間にワクチン前の4匹の仔猫たちを連れていってくださったのです。

「あなたはまだ、桜庁舎の猫を捕獲しなければならないでしょう。そちらに集中してください。
預かった子たちはこちらで病院にかかり、ワクチンを打って、いいところに里子に出しますから」

こんな先輩がいてくださるので、私もやっていけるのです。
強力な助っ人が東京に控えていてくださる。
何かのときには相談にのっていただける。
猫の病気から生活の工夫まで、あらゆる知識を備えたプロです。
捨猫防止会の女性たちは、60代70代の方が多く、猫に関してはひょっとしたら獣医さんにもない知識を
お持ちかもしれません。


素敵な女性たちです。
こんな方たちと出会えたのは、猫さんたちのお陰です。ありがとう。


増殖する捨て猫たち~ごはんをあげるなら避妊をしてあげて!~




ここは捨て猫スポットです。6月中旬、会に相談者から連絡があり駆けつけてみると母猫と仔猫がわんさといました。人間に慣れて駆け寄ってくる猫、遠くから様子を窺うだけの猫。ここにも、あそこにも、木の枝の上にも、1~2ヶ月の可愛い顔をした仔猫たちが、ごはんをもらえると寄ってきました。

「わ~!どうしよう!」
が正直な思いでした。目に見えるだけで20匹を超えました。とにかく、相談者の方といっしょに、触れる仔猫だけは素手で捕まえて、獣医さんのもとへ運びます。とりあえず合計3匹です。みなシルバー系のきれいな猫ちゃん2ヶ月。
ヘビやトカゲを食べていたらしく、マンソン裂頭条虫あり。駆虫薬とノミ取りを行い、ワクチンを接種して里親を探しました。



まだまだ残っています。
放っておけば大きくなって、半年後には出産可能となります。
毎年3~4回は生み続け、そのまた赤ん坊たちは、カラスのエサ、凍死、病死、衰弱死。
雑木林の上には道路があります。
交通事故になることも。




ここに毎日世話に通うご夫妻がいます。雨の日も雪の日も、ごはんとブラッシング。長毛の猫さんの毛玉を切るハサミも欠かしません。エサ皿も洗浄し、水も毎日取り換えてあげています。
でも、その優しいお気持ちに便乗し、1匹また1匹と捨てていく人間がいます。繁殖力の旺盛な猫たちの
ことです。あっという間に増えていくのは予想できますよね。
でも、わかっていても、避妊のお金は2~3万円、去勢は2万円前後。
エサやりさんはなかなか出せません。


とにかく保護。そして成猫は避妊。かかる費用はエサやりさんと協力しあう。
現地のエサやりさんがごはんと水の終生面倒をみる。これが基本です。



でも、この老夫婦には財力も体力も限界があります。
ご夫婦は市役所の環境課に電話相談をしたそうです。どうにかしてほしい、
ボランティアを紹介してほしい、避妊してやりたいがお金がない、しかし毎日待っている猫たちにエサをやらぬわけにはいかない、助けてほしい、と。
ところが、ボランティア団体は個人情報なので教えられないと言われ、あげくのはてに笠間の動物指導センターを紹介されただけだったそうです。
ご夫婦が笠間の動物指導センターに電話をかけると殺処分しか勧められなかったと、さらに嘆いておられました。



でもね、嘆く暇もありませんよ。
仔猫はどんどん大きくなっちゃうんですから。
動くしかありませんよ。


私に情報をくださった相談者のAさんも、「飼えないけれど、捕獲は手伝います」とのことで
7月17日までに、5回にわたって13匹の猫を保護しました。

私たちの動物愛護の活動を支えてくださっている市会議員の飯岡宏之さんのお力添えのおかげで、
17日には環境課課長さんにも立ち会っていただき、成猫3匹と仔猫3匹を保護しました。
保護のあとは、動物病院へ。
地元地方紙の記者の方も駆けつけてくださり、TNR活動の紹介、そして避妊去勢が猫殺処分ゼロへの鍵を握るという事実ついて、記事にしてくださいました。


増える野良猫に心痛める方は多いですが、何もしてあげられないとあきらめている方がほとんどです。
でも、捕獲器を使用することによって、人に慣れていない猫を保護することができるのです。
TNRの実践、保護の現場を環境課課長さんに立ち会っていただくことができたこと、ほんとうに嬉しく存じます。ご協力とご理解、ありがとうございました。
市議会議員の飯岡先生に、心からお礼申し上げます。


TNRとは、トラップ(捕獲)、ニューター(避妊去勢)、リターン(もとに戻す)の野良猫対策を意味します。猫が住み慣れた場所にリターンしたあとは、現地の住民が水とエサを世話し、命をまっとうさせる。
野良猫といえども命なんですから。
アメリカ、ヨーロッパでは法制化され、あたりまえのこととされるこの活動も、日本ではまだまだ浸透していないのが残念です。
こんな解決法があったんだ、と喜んで協力してくださる方が増えていきますように。

ちなみに、この場所には保護猫さんを戻しません。
ご夫婦がずっとごはんを世話することが難しいこと、雑木林はじめじめとしていて、環境が悪いことなどから、戻したくても戻せません。


その後、親猫1匹、仔猫3匹を保護し、里親譲渡の準備中です。長毛のきれいな仔猫たちも2匹います。
近日中に里親さんを募集いたしますので、よろしくお願いいたします。







ごはんをあげるなら、避妊してください!
捕獲器を貸し出ます。使用法もご説明します。
遠い(市外)ですが、協力病院をご紹介します。

生物学者になれるかもしれないロムルスとレムス




この子たちは、ある駐車場の倉庫で三毛猫が生んだ仔猫です。
2ヶ月くらい。ちょっとおどおどしています。
現場の方のお話ですと、「可愛いけれど、触れない。ごはんをあげたら来るんだけどね」。
だんだん人に慣らそうと、ねこじゃらしのおもちゃで遊んだり、抱き上げたりしていたところです。
ワクチンをすませて、ある程度慣らしてから里親さんをみつけようと考えていました。が、ほかの猫を見にいらしたご家族が、この子たちを兄弟で引き取ってもいいとおっしゃったのです。
「私たちは人間を好きな猫より、猫を好きな猫を希望します」
のお言葉に、はっと胸を打たれました。
先住猫ちゃんがいるので、相性は気になりますが、その場で連れ帰ってお試し飼いをしてくださることになり、それから正式に「もらいうけます」との丁寧なお便りが届きました。
なんという懐の深さでしょう。


通常であれば、人慣れしていない猫を引き受ける勇気は生まれません。
猫の習性を熟知していらっしゃるということもありますが、このご家族が特別に生物の命を大切に思われるご家族であるのにはわけがあります。


遺伝子生物学の分野でご活躍される研究者のご主人様は、市内の大学で教鞭をとっておられます。
「命を扱う私たちが、命を軽んじていいはずはない」
という一貫したお考えでいらっしゃるのです。
大学のキャンパスで子を生み続け、哀れな生を送る野良猫たちに胸を痛める研究者や職員の方が、実は複数いらっしゃって、独自に捕獲し避妊去勢ワクチンを施していらっしゃるという事実を、私たちはこれまで存じませんでした。


先だって、世界規模の学会を企画運営され、お疲れのところ奥様とお嬢様とで見にきてくださいました。奥様もまた学者さんです。とっても知的な、あったかい、素晴らしい家族を得たロムルスとレムスはラッキーボーイです。お名前が決まったそうで、白黒がヤコブ君、トラ猫がバルトロマイ君となりました。(先住猫ちゃんたちは、ヨハネとペテロだそうです。イエスの十二使徒ですね、素敵です。が、まだまだ増えてもよさそうな...?)

ダンボールの仔猫たち③



やんちゃで元気、じっとしていません。



里親募集中です!ノミ取りは済ませました。体がしっかりしてから回虫駆除・ワクチンを接種してから」のお届けとなります。ご予約受け付けます。避妊去勢、室内飼い、毎年のワクチンが条件となります。そのうち掲載いたしますので、よろしくお願いします。キジ白(めす)2匹、シャムmix白(めす)、キジとら(めす)、茶白アメショ柄。もうすぐ1か月になります。



都内の捨猫防止会さんに「高校生の娘にミルクやりを経験させたいので乳のみ猫が欲しい」、というご希望があったそうです。命の重みを理解させるため、夏休みを利用して素晴らしい教育をお嬢さんに授けようとの試み。なるほどと思いました。

ダンボールの仔猫たち②



のびのび~!



顔の表情もしっかりついて。



協力者のじゃみさんはママ代わりにとぬいぐるみを用意してくださいました。