お 知 ら せ



2010年6月6日、CAPINブログは引っ越しました。


http://www.capinew.jp/blog/

変わらぬご支援をお願い致します。







3月市議会に提出した「つくば市独自の動物愛護行政を導入する請願」は継続審議となり、
閉会中の5月24日の環境経済常任委員会での審議を経て
6月18日市議会(本会議)で趣旨採択となりました。

皆様の温かいご支援とご署名のご協力に支えられてここまで参りました。
心より感謝申し上げます。



★6月市議会・市長宛てに提出した署名を合わせた集計結果です★



【総計:14,698 筆】



内訳つくば市:3,228 つくば市以外の茨城県:4,057 茨城県以外の国内:7,388 海外:25 (このうちのネット署名:944)





皆様、ご協力ご支援、誠にありがとうございました。会員一同、心より感謝申し上げます。m(_ _)m 





2009年8月9日

定時定点回収をなくせるか①

茨城に関する私たちの情報源は、動物愛護推進員のMMさんです。
15年にわたり、茨城だけでなく全国レベルで動物福祉向上のために活動してこられた方で、冷酷なくらい頭脳明晰、それでいて涙もろい温かい方です。
この方を通して救われた犬猫はいったい何匹になるのでしょう。常にご自宅に保護犬猫を抱えて世話をされています。東京と水戸と笠間を行き来する体力・精神力の並はずれた人。
たくさんの情報と人脈をお持ちで、私たちのナビゲーター役でもあり、相談役でもあり、頼もしい存在です。


彼女から聞いたお話を、私だけが抱えているのはもったいなく、ここにご紹介させていただきます。
まず、定時定点回収のお話です。

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つくば市には公園や大学、研究所が多く、捨て犬猫が後を絶ちません。野良猫が繁殖を繰り返し、片側2車線の大通りで亡骸になっている姿もよく目につきます。
数字にはあがらぬまま、山里や公園に捨てられて亡くなっていく犬や猫は、どれだけいるのでしょう。


飼い主の「小さな命」に対する無情な扱い。
環境省は「動物の遺棄と虐待は犯罪であり、罰金50万円」のポスターを制作配布しています。
それなのに、「子を産んだ」(避妊去勢を怠ったため)「ほえるから」(しつけをすればよい)「引っ越すので」(新たな貰い手を探す努力はしたのか)といった人間側の勝手な理由で、飼い主に捨てに来られた動物たちをトラックで回収するサービスがあるのです。笠間の動物愛護指導センターに「もう飼えない」と電話をかけてみてください。あっさり日時を教えてくれますから。


「定時定点回収」という、命をゴミのように扱うことを奨励しているかのような行政サービス。
決まった日時、決まった場所での動物回収です。
地区ごとに、生ゴミは何曜日、資源ゴミは何曜日、とゴミカレンダーに定められているように、
不要動物も回収されているのです。
一般に公開されていないだけ。市民にはあまり知らされていません。
動物を繰り返し捨てる人(リピーター)はけっこう多いそうで、彼らはこのサービスを繰り返し利用して毎年のように飼い犬猫をセンターに送り続けています。









つくば市では桜庁舎体育館前が回収場所です。
私たちの暮らす街で、命を簡単に引き取るシステムが存在することを皆さんに知っていただきたいです。



ほんとうなら、笠間の動物愛護指導センターで、処分される現場に飼い主を立ち会わせるべきです。
窒息死が安楽死でないことを、せめて見届けるのが飼い主の責任です。


そうはいっても、定時定点回収をなくしてしまえ、というのは問題解決にはならないと
現場を熟知する方々はおっしゃいます。


定時定点に出す人はまめな人。
ふつうは河原や山に置き去りにする。
定時定点回収サービスをなくせば、ますます置き去りにされる犬猫が増えていく、ということです。



川や山に捨てられた犬はいったい生きていけるでしょうか。
運がよければ、野犬の群れに入り、ちょっとは生き延びるかもしれません。
新たに捨てられた子犬や弱った犬や、猫をエサにして。


しかし、野犬の群れがいるとの情報がひとたびセンターに入れば、センターから捕獲部隊が出動し、捕獲されてセンターに収容されます。
捕獲時に致死量の薬剤を塗った吹き矢で殺されることもあるそうです。
生きていても死んでいても、どちらにせよセンターに収容されます。
生きていればガス室へ。
最終的にはどちらも焼却炉。
隣接するペット霊園が終着駅、ではありません。
ペット霊園に入れるのは一般の幸せな家庭犬・家庭猫だけ。
センターで処分された子たちの焼却灰は産業廃棄物として処理されます。



猫を待ち受けるのは、衰弱死、凍死、餓死、病死、事故死、虐待死です。
野犬、カラス、タヌキ、ハクビシンが狙います。

人間の目の届かない場所で、捨てられた猫が時間をかけてどのような最期をとげているか、誰も知ろうとしません。
捨てようとする飼い主としては、目の前からいなくなってくれればそれでよいのです。





そんな苦しい最期を迎えるくらいなら、回収トラックに乗せられてセンターへ行った方が犬猫たちはまだ楽なのです。



これは、きれいごとばかり並べた書物を読むだけではなく、実際にセンター内部や回収現場に足を運び、毎月捨てに来る飼い主の説得にあたり、その無情さに打ちひしがれ、センター収容前に犬猫を引き出し、改善のために長年にわたって奮闘してきた人だけが辿りつける、真実のご意見です。


定時定点回収サービスをなくすということは、捨てられる運命の犬猫を、さらに苦しめ、苦境に追いやることになる。捨てさせないための県民の意識向上を図り、避妊去勢の推進を行わなければ、何も解決しない。
私も定時定点回収の現場に行ってみて、そんなことを考えます。


可愛がっていた飼い犬が妊娠したからと定時定点回収に連れていくときに、じゃあめずらしいから行ってみようと、子供や孫を同行させる、そんな県民の意識をまず変えていくことが大切でしょう。




(続きます。)

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